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男性型脱毛症の原因を知る - 薄毛の原因

 男性型脱毛症を治療する上で欠かせない重要キーワードは、皮脂腺や毛乳頭というよりも、DHT(ジヒドロテストステロン)と5α-リダクターゼ(5α-還元酵素)です。DHTとは男性ホルモンを代表するテストステロンが変化したものです。テストステロンが5α-リダクターゼという酵素の働きで、DHTに変化します。DHTは全身の血液中に循環するのですが、体の場所にによって振る舞いが違ってきます。胸や背中、眉毛などの部分にあるDHTは、毛の成長を促進するとも言われています。でもなぜか、頭皮、特にその中でも生え際から頭頂部の部分だけに限って、毛包を縮小化させる働きをしてしまうのです。言い換えれば、生え際と頭頂部の毛包は、DHTに対して敏感であるといえます。

 高い濃度のDHTにさらされた毛包は、シャットダウンを開始します。DHTからメッセージを受け取った毛包の成長期は次第に短くなっていき、通常4-6年生え続けた髪が、2-3年で抜けるようになります。さらに進行すると、1年未満で抜けるようになっていきます。でも、なぜヘアサイクルの成長をやめてしまうのかという原因や因子は解明されていません。

 しかし、DHTが薄毛に関連していることが発見されたことにより、DHTに働きかけることで薄毛の働きが弱まることが分かりました。先ほどDHTは5α-リダクターゼという酵素の働きで生み出されると説明しました。この5α-リダクターゼという酵素の働きを押さえて、血中のDHTレベルを低くするのがフィナステリド(プロペシアの成分)です。5α-リダクターゼは、タイプ1とタイプ2の2種類があり、フィナステリドはタイプ2だけを押さえます。タイプ2は血液中に循環する3分の2のDHTを作り出しており、タイプ1は3分の1を作り出しているとされています。タイプ1も押さえるデュタステライド(Dutasteride)という薬はフィナステリドより効くとされていますが、まだ安全性を含めた検証が済んでおらず、アメリカでも薄毛の薬としては正式に認可されていません。

 それ以外にも、緑茶のカテキンが5α-リダクターゼのタイプ1を抑制するとされていたり、スピロノラクトンという薬がDHTが毛包に付着するのを防ぐとされていたりと、DHTや5α-リダクターゼを使って薄毛が治ると説明する薬やハーブも多いです。また、西洋人に比べてアジア人は5α-リダクターゼの酵素が少ないため、薄毛人口の割合は西洋人に比べて少ないとされています。また、DHTの基になるテストステロンの血中濃度が季節によって違うため、季節によって抜け毛の量が変わるようです。テストステロンは寒い季節には少なくなり、熱い季節には多くなります。そのため、秋の抜け毛は春に比べて2倍ほどになることもあるそうです。



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  更新日: 2007年11月 7日


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