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プロペシアを誕生させた性器のあいまいな人種 - 薬で薄毛は治せるか

 実はプロペシアの成分フィナステリドが発見されるずっと前に、少年までは性器があいまいで、成長期になると通常の性器に成長する人種がドミニカで発見されていました。その少年は大人に成長すると、性器も通常に成長し、子供も生まれ、その子供はまた同じ特徴を受け継いだそうです。その現象を研究していた科学者は、その人種に前立腺肥大や男性型脱毛症がまったく起こらないことに注目しました。その原理を調査しているうちに、5α-リダクターゼを作り出す遺伝子が、その人種において活動していないことが分かりました。これにより、5α-リダクターゼの働きを抑えることで、前立腺肥大と薄毛の両方を押さえることができることがわかったのです。そしてMERCKという製薬会社が、5α-リダクターゼを抑える前立腺肥大の薬「プロスカー」と、男性型脱毛症の薬「プロペシア」を開発しました。

 でも、この人種の特徴として注目すべきは、男児は性器があいまいな形で生まれるという事実です。プロペシアは5α-リダクターゼの働きを妨害するので、その人種と同じような特徴を持つ男児が生まれる危険性があるのです。妊娠中の女性において5α-リダクターゼの働きが押さえられると、同じように性器の小さな男児が生まれるのではと懸念されたのです。

 これまでプロペシアの成分フィナステリドの働きによって、人間の男児の性器形成に異常をもたらしたことは1件も確認されていないようです。でも、動物実験では、プロペシアより濃度の高いフィナステリドを投与し続けた結果、誕生したオスの性器に異常が見られたそうです。プロペシアほどの分量(1錠1mg)であれば、恐らく妊娠中の男児に影響を与える可能性は少ないようですが、それでもプロペシアを女性が使用することはかたく禁じられています。プロペシアのタブレットはコーティングされていて比較的安全ですが、それでも女性が扱うことが注意されているぐらいです。妊娠時の女性に与える影響と試験結果については、次の記事で詳しく解説します。



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  更新日: 2007年11月 8日


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