人工毛植毛は危険なのか - 様々な薄毛対策手段
人工毛植毛は1980年代からアメリカやカナダで完全に禁止となっているため、アジアやオーストラリア、ヨーロッパを中心に広まっています。人工毛植毛は直接頭皮に人工の髪を植えることで、ナチュラルに髪が生えているように見せかける手法です。ある意味「根元から生やすかつら」ともいえます。人工毛植毛の発祥は日本で、現在でも技術が最も進んでいるのは日本であり、特にNIDOブランドは世界的にも有名です。西洋で植毛というと自毛植毛のことを言いますが、日本で植毛というと、まだ人工毛植毛のことを連想する人が多いと思います。でも、世界的に見ると、人工毛植毛は時代遅れの手段という印象はぬぐいきれず、自毛植毛などに押されて衰退してく気配があります。
人工毛植毛はすぐにフサフサの髪を生やすことができるというメリットがあるものの、最新の技術を使ったとしても、年に1回は抜け落ちた人工毛の補強手術を行う必要があります。植毛された人工毛の25%から50%ぐらいが1年で抜け落ちるとされています(自毛植毛は95%がほぼ一生定着します)。毎年補強するために人工毛を植えていくうちに、頭皮がでこぼこになってしまうリスクがあります。また、途中で人工毛が切れてしまって、根元だけ頭皮の中に人工毛が残ってしまうことも考えられます。さらに、腕の悪い人工毛植毛クリニックにいくと、結果がさんざんになる危険性もあります。異物反応が出て慢性感染症に陥ったり、炎症を起こしたりして頭皮をだめにしてしまうこともあります。このような質の悪いクリニックが横行したことが、北米で人工毛植毛が禁止されている理由です。
さらに、本物の髪ではないので、質感が自毛と微妙に違ってきます。人工毛は伸びませんし、白髪にもなりませんので、まわりの本物の髪との差が分かる場合があります。散髪するときは、専門の理髪師に切ってもらう必要もあります。ドライヤーなどで過度に熱を与えることも人工毛を傷める原因になります。シャンプーするときも、人工毛が抜けてしまわないかと気をつかわなくてはいけません。また、根元からばい菌が入らないように、定期的に消毒する必要もあります。
でもいまだに、日本を中心にして、アジア、オーストラリア、ヨーロッパでも行われており、人工毛植毛のクリニックも成果をあげ続けています。そのため、実際に人工毛植毛で満足している人も多いと思われます。質のよいクリニックに行けばリスクも低く、自毛植毛より満足する人もいるかもしれません。特に自毛植毛をするために必要なドナーの髪が足りないなどの事情がある人にとっては、人工毛植毛が選択肢の一つになるかもしれません。
また、人工毛植毛とかつらの中間のような手法も存在します。日本で大手かつらメーカーなどが実施している増毛法は、まだ生えている髪の根元に人工毛を結びつけてボリュームを増やすものです。これは、すぐ想像できるように、結びつけた自毛が伸びていくと結び目が上がっていきます。また、結びつけた自毛が抜けたときは、人工毛も一緒に抜けてしまいます。それでも増毛法は、まだ結びつける自毛が残っている人にとっては、ボリュームを自然に増やすのに最適な方法です。人工毛植毛のように、頭皮に植え込む手術をする必要がありません。でも、何度も抜けたり結び目が上がってしまった人工毛を修復する必要があるので、コスト面を考えても一生続けられる処置ではありません。
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参考文献 参考サイト
日本の書籍やホームページで得られる情報は、情報にかたよりがある場合が多いです。当サイトでは、薄毛対策先進国のアメリカからの情報をメインとし、その中でも最もバランスが良く信頼のおける情報を厳選しました。以下の4つが、主にこのサイトを書くために参考にした情報源です。
『Hair Loss Answers』
『The Bald Truth』
ISHRS(国際毛髪外科学会)のウエブサイト
http://www.ishrs.org/
FDA(米国食品医薬品局)のウエブサイト
http://www.fda.gov/
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