シャンプーで薄毛は治療できるのか - 様々な薄毛対策手段
薄毛治療に効くとされるシャンプーは市場に大量に出回っています。シャンプーはお手軽に試せますし、頭皮に直接働きかけそうなので、高い効果を期待してしまいます。消費者にとって分かりやすい形態のためか、インチキ商品が多いのも薄毛対策シャンプーの特徴です。科学的な響きのする人気の高級シャンプーや、テレビで宣伝されているメジャーな薄毛対策シャンプーのほとんどは、「薄毛に効く成分や効果があるかもしれない」だけの根拠で発売されており、実際に効果が正式に証明されて公に認められた画期的なシャンプーは1つもありません。
市場には様々な効果をうたっているシャンプーがあります。その中でも、「頭皮の脂をきれいに洗い落とす」、「毛根を活性化させる」、「髪の健康を促進する」というような効果を特徴とするシャンプーは、ほとんどの場合、男性型脱毛症には効果がありません。髪は健康になるかもしれませんが、髪に栄養がいきわたっても、頭皮がさっぱりとしても、毛根が刺激されても、男性型脱毛症を治すことはできません。シャンプーの値段が高いからといって、比例して効果が高くなるわけでもありません。
シャンプーの特徴として考えられるのは、シャンプーを流すときに頭だけではなく体にもかかることで、口からも入ってくるかもしれないことです。体全体の安全と薄毛に対する効果を兼ね備えたシャンプーの開発は難しいのです。本当に薄毛に効くのであれば、体の他の部分にとっては安全でないかもしれません。例えば、薄毛に効くと認められているミノキシジル(リアップの成分)のシャンプーが出たとしても、体の他の部分にかかる可能性があるので、他の部分の育毛も促進してしまう可能性が考えられます。ミノキシジルは、体の意図しない部分の育毛を促進していまう副作用があるため、頭皮にだけ直接適用するローションという形態をとっています。また、現在薄毛に最も効くとされるフィナステリド(プロペシアの成分)のような成分を使う場合、わざわざ洗い流してしまうシャンプーではなく、薬として服用するほうが圧倒的に経済的です。
あらためて、シャンプーの主な役割を考えると、以下の3つがあげられます。(ISHRSの記事より)
1.髪や頭皮から余分な脂を取り除く
2.頭皮から汚れや死んだ皮膚細胞(フケなど)などを除去する
3.頭皮から余分なバクテリアなどの微生物を取り除く
上記の目的は、通常に市販されているシャンプーでも達成することができます。ベビーシャンプーはよりマイルドで、髪をよい状態に保ちます。大人向けのシャンプーの中には、仕上がりのスタイリング重視のために、強力な洗浄効果を持つものもあります。コンディショナーにはシャンプーと一緒にするものと、シャンプーの後にするものがありますが、両者とも髪をよりスタイリングしやすく仕上げる目的があります。
結局シャンプーの選択基準は、香りや仕上がり具合を含んだ個人の好みによります。薄毛を治したり、逆に促進したりするするほどの効果を持つものではありません。あくまで、すでに生えている髪をどうスタイリングしたいか、健康な状態に保ちたいかを考えるための物です。男性型脱毛症を治療するほどの効果は期待できません。ただし、肌に合わないきついシャンプーを使うよりは、ベビーシャンプーのような優しいシャンプーを使用するほうが安全といえます。また、頭皮の汚れ、脂、微生物を除去してきれいな状態に保つことで、リアップやプロペシアなどの他の薄毛対策によい効果をもたらすことが考えられます。
最近は、元々フケ用のシャンプーとしてアメリカで市販されているニゾーラルシャンプーが薄毛対策として注目されています。ニゾーラルの成分ケトコナゾールが薄毛に効果があると考えられているのがその理由です。ただし、元々フケ用に作られたシャンプーですし、薄毛に効くと考えられている成分が入っているからといって、薄毛に効果を発揮するほどの濃度や使い方ではないと考えられます。製品自体も薄毛に効くことを謳ってませんし、薄毛対策として認可されていないので薄毛に効くと主張することも許されていません。同じようにコーヒーの中のカフェインが薄毛に聞くとの調査結果があり、カフェインシャンプーがヨーロッパで発売されていますが、これも効果が出るほどの濃度や使用方法を考えて作られているかは分かりません。製品を使った正式な調査結果があるとも聞きません。あまりシャンプーに薄毛対策の効果を期待せず、自分の頭のコンディションが良いと感じるシャンプーを使用することがよいと思われます。
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参考文献 参考サイト
日本の書籍やホームページで得られる情報は、情報にかたよりがある場合が多いです。当サイトでは、薄毛対策先進国のアメリカからの情報をメインとし、その中でも最もバランスが良く信頼のおける情報を厳選しました。以下の4つが、主にこのサイトを書くために参考にした情報源です。
『Hair Loss Answers』
『The Bald Truth』
ISHRS(国際毛髪外科学会)のウエブサイト
http://www.ishrs.org/
FDA(米国食品医薬品局)のウエブサイト
http://www.fda.gov/
4つの参考書籍とサイト
その他参考書籍とサイト
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