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はげは肩身が狭いことを知る - 私の薄毛体験


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 まだ薄毛対策を始める前の昨年のことです。

 本を読むためにカフェに入りました。4人の20代後半ぐらいの女性グループがおしゃべりをしている横にテーブルが空いていたため、そこで一人静かに本を読んでいました。そのカフェは勉強している人が多く、おしゃべりが盛り上がっているのはその女性達だけでしたので、ちょっとうるさいなと思いながらも、話が時々耳に入ってきました。

 しばらくすると、一人の女性が「髪が多すぎて困る」という話題で話し始めたのです。薄毛が進行した私がそばに座っているのにまったく気づかず、おしゃべりに夢中の様子でした。

 女性は毛が多すぎて毎朝スタイリングするのに時間がかかり、困っているとのことでした。そして、「毛穴をあげたいぐらい。きっと欲しがっている人たくさんいるはずだよ。」と言うと、みんな「確かに・・・。」と言いながら、みんなで髪の薄い人を思い浮かべていました。話は終わる様子がなく、「きっといいビジネスになると思うよ」などと盛り上がっていきました。私は、「はやく話題を変えてほしい。そして絶対こっちを見ないでほしい」と願いつつ、まったく読んでいる本に集中できませんでしたが、本に集中して話に気づかないふりをし続けました。

 私が一番恐れていたのは、薄毛の人がそばにいることに気づき、急に場が気まずくなることです。一人で自意識過剰になりながら苦しんでいました。すぐに立ち去りたい気もしましたが、話を気にして立ち去ったと思われるのも恥ずかしいことです。もちろん、「人に毛穴をあげるビジネスは良い案だけど、他人の毛穴は拒絶反応が起こるから髪が生着しない」ことなどは、この際どうでもよいことです。

 しばらくすると、違う話題になってほっとしましたが、さらにしばらくしてから、今度は別の女性がはげの男性の話を始めました。女性の発言によると、あるはげの男性と一緒に仕事をする機会があったのですが、ミスが多い上に対応も悪く困っているとのことでした。ミスをする度に男性に頭をさげて謝られるそうですが、「はげ頭を何度も見せて謝られても困るだけよ」と言って大笑いしていました。

 その直後に女性たちは席を立ってカフェを出ました。そばに座っている私の頭頂部を見て、はげのそばではげの話をしてしまったことに気づいたかもしれません。

 それにしても、はげであることでこれほど肩身の狭い思いをしたのは久しぶりでした。これが、薄毛対策を考え始めたきっかけの一つでした。



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  更新日: 2008年9月 6日


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